2012年2月28日火曜日

前処理(その2) 錆落としと足付け

前回はメッキ剥離についてお知らせしましたが、まだそれだけでは塗装はできません。

塗膜とメッキが落ちたところで、今回は塗装準備が出来るまでを紹介します。
まず、塗膜剥離後の状態はというと、このような状況でした。。。

サビサビです。


この写真はメッキ剥離前です。

しかし、これが特別ではなく、持ち込まれるフレームはこのような状態なケースが多いです。
もちろんこれは鉄ですが、アルミフレームも腐食しているケースがあります。

トップチューブ周りは、特に汗によりダメージを受けると聞いいています。
素材と塗膜の間だなので、「根っこ」のようにサビが広がっていました。
メッキ上にもサビが発生しています。
メッキ剥離後、ある程度は一緒に取れてしまいますが、深く根付いていると、「巣穴」になっていることがあります。
そのまま塗装してしまうと「発泡」してしまいますので、要注意です。






それら、さびは、やはりブラストで落としていきます。 ここでは金属のブラストで素地を「梨地」状にまで加工します。これを「足付け」と言います。

ブラスト完了です。

メッキだった部分も、すべて「梨地」状になりました。

細部にわたり、素地出しが出来たところで、塗装準備完了です。
もちろん、この段階で、さびによる「巣穴」がある場合は、発泡防止のための処理へと移ります。



粉体塗装ではこの状態になり、安定したところでようやく塗装施工ができます。
なかなか、見えにくいところなので、解りづらい作業ですが、逆にここまでやれれば、またフレームの素材が安定して、大切なフレームをより状態で持ち続けられると思いますよ。



By UKAI