2012年4月26日木曜日

GUERCIOTTI イタリアン ビンテージフレーム

イタリアの老舗フレームメーカー、GUERCIOTTIのフレームレストアの依頼を頂きました。
海外から来た代物だそうです。
オリジナルはその時代らしい仕上げのメッキベースに溶剤塗装でした。


見た所、問題はなさそうですが、部分部分腐食が進んでいます。
メッキ下部分にも腐食が進行している恐れがありました。

 
チェーンステーの部分など、やはりメッキ損傷があるので、剥離する事にします。
それにしても、職人が作った細かい仕事を感じさせるフレームですね。
イタリアには、まだいくつかこのような老舗のフレーム工房があると聞いてます。

部分的な部品が錆で欠損しています。これはこのままでは塗装できないので、オーナー
様のご希望で切除する事に決定。
と言うのもこのフレームはレストアベースですが、SingleSpeedBikeにカスタムするのだそうです。

ロゴもオリジナルを元にカドワキコーティングのロゴサービスにて再生します。
古い自転車のロゴデータを探すのは大変ですが、あったとしても粉体塗装には対応でき
ないので、一から作ります。まず、実測採寸と写真を活用してデータを作成しますの で、多少お時間がかかります。   
が、仕上がりを見てください!



と、その前に、途中経過も紹介します。
塗膜を剥がすとやはり錆びています。当たり前と言えば、当たり前ですが、あまり放置
しておくと、浸食で、穴があいてしまいますので、出来れば早めの対策をお進めします。

さらに、「前処理」で以前紹介した工程の中にあるメッキ剥離をして、アルミナを当てます。
 

これで、正常な状態になりました。
と、こんなを発見!
ダウンチューブの上面に刻印されていました。
「CHROMOLY BUTTED TUBES」
「COLUMBUS」
塗膜を除去した時にだけ分かるクオリティーです。







ベース色 : RAL3003+ホログラム


「ホログラム」は単に光りの色変化だけではなく、反射光の強弱が変わり、奥行感がでま
す。しかし、まだ、メニュー化していないので、今回特別に試用してみました。
後はロゴを貼りつけて、クリアーコーティングで完成です。


完成です。

ロゴは全てHRステッカーのコンビネーションです。

 ラグの高級感を演出する「差し色」も再現です。




せっかくなので、天気の良い日に外で撮影してみました。








ホログラムの効果が出ています。
ホログラムの詳細については、当社まで、お問い合わせしてください。

今回はかなり色の選択にシビアになったようで、実際に塗装された色を見るためにカドワ
キコーティングまで、ご足労して頂き、ありがとうございました。
時間もそれなりにかかってしまいましたが、結果的に最上の仕上がりになったと思います。

確認のためのサンプルパイプも作成します。
ご希望がありましたら、是非、お問い合わせ下さい。
¥30001本/1色、税別、送料別、代引き手数料別)

GARELLYに写真を追加していますので、是非ご覧ください。

By UKAI