2012年2月25日土曜日

前処理(その1)メッキ処理について

そういえば車では「86」やオートバイもネオクラシックが話題ですが、自転車では
特に最近、お問い合わせを頂くのが、80年代頃のフレームの再塗装です。
そんなフレームに多いのが、「下地にメッキ処理」です。

そこで今回、その「メッキ」についてお知らせします。

以前にもお知らせしたように、メッキ上の粉体塗装は基本的に受けていません。
塗膜の密着性能がメッキ表面に依存するため、不安定なためです。


△問題点△
  • 粉体塗料がメッキに密着したが、メッキが素材と剥がれてしまう。(剥離)
  • 粉体塗装の熱処理中にメッキ下の有機質が湧き出てしまう。(発泡)
  • メッキ下の錆びにより空間ができ、熱処理中にふくれあがる(剥離)
  • 前処理として「足付け」のためのブラストによりメッキがムラに剥がれる。

では、その処理について紹介します。


ブラストにより、塗膜を完全に剥がします。完全にです。



剥離後の塗膜下はこのようになっています。
チェーンステーとその周辺がメッキ処理されています。


今回も、この剥離中にメッキが部分剥離してしまいました。
このまま剥がれてしまえば良いのですが、ブラストだけでは大変な時間がかかってしまいます。





そこで「メッキ剥離」と言う処理工程に入ります。
「電解剥離」と言うものです。


薬品と電気を使ってメッキを剥がします。

メッキが完全に剥がれると、このような表面になります。
部分的に腐食が残っているのは、かなり長期間腐食状態だった事が伺えます。

チェーンステーもシッカリとメッキが剥がされています。

その後、これ以上腐食しないためにも、完全に水抜きをし、乾燥後最終的なブラスト処理をします。


このようにして、一度、完全に素地状態にしてから初めて粉体塗装の塗膜性能がいかせます。




もちろん、カドワキコーティングでは「メッキ残し」も承っていますが、溶剤による低温の焼き付け塗装になります。

過去のケースを紹介していますので、ご覧ください。

剥離したケース→DE ROSA
剥離しなかったケース→3RENSHO




次回は、最終処理のアルミナについて、お知らせします。

By UKAI








2012年2月24日金曜日

Single Speed MTB Japan Open #2

去年より、始まりましたマニアの集い、「Single Speed MTB Japan Open #2」が,
来る4月15日に開催されます。

今回はカドワキコーティングもブースを出します。


いろいろと展示車を用意しますので、鑑賞ついでにお立ち寄りください。

イベントの詳細はこちらより→Single Speed MTB Japan Open


 ←ちゃんと載っています。






By Ukai



2012年2月21日火曜日

CANNONDALE フレーム、スイングアームセット

サイクルショップFUN様よりキャノンデールのフレーム、スイングアームのセットとフォークを再塗装する依頼を受けました。


完成です。


カラーはRal9003+クリアーグロス(クラス2)
同色同時塗装の特別セット価格があります。是非価格表をご覧ください。
(各パーツ価格表の下にある表です)




※フロントフォークは構造により、粉体塗装ができません。アウターチューブの内側に
樹脂スリーブが入っていると熱処理ができないためで、溶剤にて対応します。
また、セット価格には入りませんので、別途パーツ扱いになります。



 

「MADE IN USA」は外せません。 トップチューブにもアメリカンフラッグマークです。
これら全て、クリアー下に貼り込んであります。




パウダーのクリアーグロスとキャノンデールの特徴であるフィレット加工のコラボレーション。
あらゆる角度でツヤ感のある表面になります。


真っ白なキャノンデール、どのような仕上がりになるのでしょう?
楽しみですね。




このようなフレームでは着脱できるハンガー構造になっているケースがあります。
この部分には塗膜が入らないようにマスキングをします。

※ご依頼の際に、詳しい構造をご一報いただくか、外したパーツを同梱してください。







By UKAI






2012年2月8日水曜日

New Brillante 近日 受注開始 !!

高輝度塗装の代表「Brillante」が、新たにカラーバリエーションが追加されます。


ブリランテ バイオレット
ラベンダーのような青みが輝くカラーです。
ブリランテ モデレートローズ
ピンクよりのローズです。
ブリランテ シャンパンロゼ
淡いピンクのシャンパン系カラーです。











まずは、試作中ですが、輝度といいミラー調のカラーは高級感抜群です!!

価格クラスは4(クラス4)。

今後は色のバリエーションを増やして行こうと思いますので、ぜひご期待とご活用を
よろしくお願いします。


具体的な受注は3月より開始しますが、ご希望等ありましたら、ぜひお問い合わせください。





By Ukai


Impreza 仕様

「車いす」というのは乗り物なのでしょうか?
「いす」という家具みたいな位置づけなのでしょうか?

こちらの車いすはパワフルな走り見せてくれそうです!!



 
フレームのカラーは Ral 5017 ブルーシャイン80。




 
マークはHRステッカーのイエロー。
シャインは一見ソリッドなカラーですが、反射する部分がさりげなく輝きます。



さらに磨き込む事で、表面が滑らかになり、最高の仕上げになります。


この車いすのユーザー様は既に3台もカドワキコーティングしている菅野様。
現在、チェアースキーやウィールチェアラグビーで活躍しております。

今後ともよろしく!




By Ukai


2012年2月7日火曜日

チェアースキーヤー 田中佳子様 が来社しました。

前回のパラリンピック、バンクーバーでも出場しました、田中様が来社しました。
以前より、塗装をしているフレームの微調整です。

フレームカラーはブラックベースのスパークシルバーです。
ちょっと、室内だとグレーッシュな見え方なので、地味ですが、これが外、特にゲレンデの日差しを浴びるとギラギラです。
そのおかげかどうか、海外でのニックネームが「Sparkl Yoshiko」とか??
十分、派手さは演出できたかな?と思います(笑)・・

こちらもスプリングを塗装しています。
カラーはWhite+シャインSVです。
「キラリ」と光る演出ですね。
さりげなく、サイドロゴも入っています。
残念ながら、パラリンピックでは隠されてしまいますが・・
HRステッカー ブラック




チェアースキーに粉体塗装を施す事で、
氷点下になるゲレンデでも十分耐える塗膜性能がわかりました。
しかし、高走でターンをする時など、巻き上げる雪の飛沫や氷が、
そのスピードとエネルギーにより部分的なダメージがありますね・・・
さすが、雪上のF1〜!!。



来社、ありがとうございました。また来てくださいね!

詳しくは、こちらのブログをどうゾ→YoshikoTanakaOfficialBlog





By UKAI

2012年2月4日土曜日

SALSA MUKLUK CUSTUM

個人のお客様より、ご依頼のカスタムコーティングの紹介です。

今回の依頼主、清水様は、個人的に20年以上前からのお付き合いで、こんな形でお仕事ができるとは・・
ありがたい限りです。



今回は、SALSA CYCLESより「MUKLUK」と言うファットタイヤバイクです。しかも奥様使用のバイクだそうです。

新車購入で、いきなり塗り替えとは相当のこだわり!









早速、このような絵をもらいました。
どうやら奥さん画、らしいです。

愛情満点ですな〜(笑)




個性的なカラーにしようと、ターコイズ系のカラーに、カドワキの技法、「タックオフ」と耐熱ステッカーを組み合わせて、完成度上げた仕上げにしました。







完成です。


カラー:クラス2 リジットフレームセット クラス2:¥45000(税別、諸経費別)
ロゴサービス ¥35000 データ処理代込(税別、諸経費別)

※価格は予告なく変更することがあります。詳しくは、最新の情報をお問い合わせください。



 

特に今回の作業の特徴は、このグラフィックをどのようにして完成させるかです。

オリジナルは印刷ステッカーなので、複雑な色の組み合わせも可能ですが、一枚のシートなので「ぺったり」と味気ない感じ。
そこでカドワキの「ロゴサービス」を利用していただきました。

それぞれの色分解して、どのように組み合わせるか考えるのは、難しく、複雑な技術を要します。



✩ロゴ構成のアイデア。

黒部分が最も下になるので、タックオフによる手法です。
その上に白と、シルバーの耐熱ステッカーを貼り込みます。

ずれないように貼り込むには、熟練度が必要ですね。

タックオフとステッカーの凹凸感も高級感が出るので、いい感じです。



さらに、本体組み込み完成です!!


こちらで、紹介していますので、ぜひご覧ください。







By Ukai