2012年2月29日水曜日

MOULTON UNION JACK special (完成)

光風輪業様より、以前塗装しました「MOULTON UNION JACK specialが完成しました」と連絡を頂き、早速、見に行ってきました。


完成です。


独特なトラスフレーム構造のラインを特徴づけるデザインです。

 
白と赤のラインが、クラシックながら高級感を演出していますね。





塗装とは関係ないですが、カンパのRECORDが渋い光を放っていました。

 


小径車なので、コンパクトで繊細な自転車ですが、
存在感は絶大です。


もし機会がありましたら、ぜひ光風輪業さんにてご覧ください。

話によると、なんと次回作も検討中とか?
こちらも完成したら、ご紹介できればと思います。


By UKAI










2012年2月28日火曜日

前処理(その2) 錆落としと足付け

前回はメッキ剥離についてお知らせしましたが、まだそれだけでは塗装はできません。

塗膜とメッキが落ちたところで、今回は塗装準備が出来るまでを紹介します。
まず、塗膜剥離後の状態はというと、このような状況でした。。。

サビサビです。


この写真はメッキ剥離前です。

しかし、これが特別ではなく、持ち込まれるフレームはこのような状態なケースが多いです。
もちろんこれは鉄ですが、アルミフレームも腐食しているケースがあります。

トップチューブ周りは、特に汗によりダメージを受けると聞いいています。
素材と塗膜の間だなので、「根っこ」のようにサビが広がっていました。
メッキ上にもサビが発生しています。
メッキ剥離後、ある程度は一緒に取れてしまいますが、深く根付いていると、「巣穴」になっていることがあります。
そのまま塗装してしまうと「発泡」してしまいますので、要注意です。






それら、さびは、やはりブラストで落としていきます。 ここでは金属のブラストで素地を「梨地」状にまで加工します。これを「足付け」と言います。

ブラスト完了です。

メッキだった部分も、すべて「梨地」状になりました。

細部にわたり、素地出しが出来たところで、塗装準備完了です。
もちろん、この段階で、さびによる「巣穴」がある場合は、発泡防止のための処理へと移ります。



粉体塗装ではこの状態になり、安定したところでようやく塗装施工ができます。
なかなか、見えにくいところなので、解りづらい作業ですが、逆にここまでやれれば、またフレームの素材が安定して、大切なフレームをより状態で持ち続けられると思いますよ。



By UKAI



2012年2月25日土曜日

前処理(その1)メッキ処理について

そういえば車では「86」やオートバイもネオクラシックが話題ですが、自転車では
特に最近、お問い合わせを頂くのが、80年代頃のフレームの再塗装です。
そんなフレームに多いのが、「下地にメッキ処理」です。

そこで今回、その「メッキ」についてお知らせします。

以前にもお知らせしたように、メッキ上の粉体塗装は基本的に受けていません。
塗膜の密着性能がメッキ表面に依存するため、不安定なためです。


△問題点△
  • 粉体塗料がメッキに密着したが、メッキが素材と剥がれてしまう。(剥離)
  • 粉体塗装の熱処理中にメッキ下の有機質が湧き出てしまう。(発泡)
  • メッキ下の錆びにより空間ができ、熱処理中にふくれあがる(剥離)
  • 前処理として「足付け」のためのブラストによりメッキがムラに剥がれる。

では、その処理について紹介します。


ブラストにより、塗膜を完全に剥がします。完全にです。



剥離後の塗膜下はこのようになっています。
チェーンステーとその周辺がメッキ処理されています。


今回も、この剥離中にメッキが部分剥離してしまいました。
このまま剥がれてしまえば良いのですが、ブラストだけでは大変な時間がかかってしまいます。





そこで「メッキ剥離」と言う処理工程に入ります。
「電解剥離」と言うものです。


薬品と電気を使ってメッキを剥がします。

メッキが完全に剥がれると、このような表面になります。
部分的に腐食が残っているのは、かなり長期間腐食状態だった事が伺えます。

チェーンステーもシッカリとメッキが剥がされています。

その後、これ以上腐食しないためにも、完全に水抜きをし、乾燥後最終的なブラスト処理をします。


このようにして、一度、完全に素地状態にしてから初めて粉体塗装の塗膜性能がいかせます。




もちろん、カドワキコーティングでは「メッキ残し」も承っていますが、溶剤による低温の焼き付け塗装になります。

過去のケースを紹介していますので、ご覧ください。

剥離したケース→DE ROSA
剥離しなかったケース→3RENSHO




次回は、最終処理のアルミナについて、お知らせします。

By UKAI








2012年2月24日金曜日

Single Speed MTB Japan Open #2

去年より、始まりましたマニアの集い、「Single Speed MTB Japan Open #2」が,
来る4月15日に開催されます。

今回はカドワキコーティングもブースを出します。


いろいろと展示車を用意しますので、鑑賞ついでにお立ち寄りください。

イベントの詳細はこちらより→Single Speed MTB Japan Open


 ←ちゃんと載っています。






By Ukai



2012年2月21日火曜日

CANNONDALE フレーム、スイングアームセット

サイクルショップFUN様よりキャノンデールのフレーム、スイングアームのセットとフォークを再塗装する依頼を受けました。


完成です。


カラーはRal9003+クリアーグロス(クラス2)
同色同時塗装の特別セット価格があります。是非価格表をご覧ください。
(各パーツ価格表の下にある表です)




※フロントフォークは構造により、粉体塗装ができません。アウターチューブの内側に
樹脂スリーブが入っていると熱処理ができないためで、溶剤にて対応します。
また、セット価格には入りませんので、別途パーツ扱いになります。



 

「MADE IN USA」は外せません。 トップチューブにもアメリカンフラッグマークです。
これら全て、クリアー下に貼り込んであります。




パウダーのクリアーグロスとキャノンデールの特徴であるフィレット加工のコラボレーション。
あらゆる角度でツヤ感のある表面になります。


真っ白なキャノンデール、どのような仕上がりになるのでしょう?
楽しみですね。




このようなフレームでは着脱できるハンガー構造になっているケースがあります。
この部分には塗膜が入らないようにマスキングをします。

※ご依頼の際に、詳しい構造をご一報いただくか、外したパーツを同梱してください。







By UKAI






2012年2月8日水曜日

New Brillante 近日 受注開始 !!

高輝度塗装の代表「Brillante」が、新たにカラーバリエーションが追加されます。


ブリランテ バイオレット
ラベンダーのような青みが輝くカラーです。
ブリランテ モデレートローズ
ピンクよりのローズです。
ブリランテ シャンパンロゼ
淡いピンクのシャンパン系カラーです。











まずは、試作中ですが、輝度といいミラー調のカラーは高級感抜群です!!

価格クラスは4(クラス4)。

今後は色のバリエーションを増やして行こうと思いますので、ぜひご期待とご活用を
よろしくお願いします。


具体的な受注は3月より開始しますが、ご希望等ありましたら、ぜひお問い合わせください。





By Ukai


Impreza 仕様

「車いす」というのは乗り物なのでしょうか?
「いす」という家具みたいな位置づけなのでしょうか?

こちらの車いすはパワフルな走り見せてくれそうです!!



 
フレームのカラーは Ral 5017 ブルーシャイン80。




 
マークはHRステッカーのイエロー。
シャインは一見ソリッドなカラーですが、反射する部分がさりげなく輝きます。



さらに磨き込む事で、表面が滑らかになり、最高の仕上げになります。


この車いすのユーザー様は既に3台もカドワキコーティングしている菅野様。
現在、チェアースキーやウィールチェアラグビーで活躍しております。

今後ともよろしく!




By Ukai