2012年1月28日土曜日

Chair Ski (チェアースキー カスタム)

個人の御客様より、ご依頼のチェアースキーフレームを塗装しました。
今回は、日常使用している車いすがお気に入りということで、同色で塗装しました。



フレームとアウトリガー(ストックの代わりに使う物です)も同色です。



カラーはRAL4007+バイオレットパールで、鮮やかに。

バイオレットのパールは光を浴びる事で、より一層、紫がかった光を放ちますので、特にゲレンデでの見えが映える、その仕上がりを見たいものですね。















サスのスプリングもパウダーコーティングしました。

サスのスプリングは特に塗膜性能が実証される部品の一つです。

通常、1コートで厚めの塗膜で伸縮に追従するように対応しますが、粉体塗装の2コートで、多色なカラーで更にクリアーコーティングをすれば、その性能を維持し、光沢感のある上品なパーツに早変わりです。






今回のカラーはRAL5013+ブルーシャイン80 3%+ACの2コートで仕上げました。



チェアースキーはこのリンク構造が特徴で、複雑な雪面を捉えられるように設計されています。

今回はチューンを含めて、大磯(神奈川)にある株式会社トモにて作業をして頂きました。チェアースキーのチューンやカラーの相談は是非こちらか、製造販売元である日進医療器株式会社にお問い合わせください。









By Ukai


2012年1月24日火曜日

DE ROSA ベックスイソヤ川崎店より

川崎にあるベックスイソヤ様より、DE ROSAの塗装をいただきました。


やはりこちらも、もともとのフレームにはメッキ処理がされていました。
粉体塗装を選んでいただいたので、今回はメッキ剥離をします。
しかし、この時代のフレームはメッキ部分も含め、美しいですね〜。





完成です。

  
カラーはWhite+シルバーメタリック
価格クラス3

粉体塗装ならではのシットリとした表面です。






ヘッドチューブ、ステッカー再製作


トップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブ、チェーンステー部分に
カッティングによるHRステッカーで「DE ROZA」のロゴを入れました。
ポイントのハートマークもバッチリ「」にしてあります。



「差し色」
クロモリロードの味わいの一つ?刻印部分に色の差し入れも再現しました。
この部分は溶剤により、職人が一言一句、入念に塗料を凹み部分に
差し込んで行く根気のいる作業です。





フロントフォークも同様に仕上げてあります。



参考価格
フレーム/フォーク : ¥59000〜
ロゴ製作 : ¥25000〜
※データ処理込み

メッキ剥離 :¥20000
差し色 : ¥10000〜

※価格は予告無く変更することがあります。最新の情報をお問い合わせください。


ここまで細かい仕様にすると価格も10万超えになってしまいます。
この頃のフレームは年を重ねることにより、「ヤレ感」がでて渋いですが、
良いフレームには良いコンディションで大切にするのも良いと思いますね。

By UKAI






2012年1月16日月曜日

3RENSHO レストア(溶剤塗装)

Hi Bike 様より、クロモリフレームの老舗「3Rensho」のレストア塗装の依頼をいただきました。
知る人は知る、今でも伝説的なフレームです。

今回は可能な限り、もとのカラーと状態を維持しサビなどの不良物質を取り除きます。

この時代のフレームの特徴は、フレーム保護のためのメッキ処理がされていることです。
当時の塗装では、自転車のように屋外で使用し、更に脱着など機能的な部分では耐久性がありません。そこにメッキ処理をして、防錆性を高める訳です。
最近では、そこがフレームのチャームポイントになり、「メッキを残したい」と言う要望を多く聞きます。



塗装前の写真です。

そこで問題になるのは粉体塗装は熱処理がマストなので、メッキが熱処理にどのように反応するかです。

ほとんどの場合、経年劣化とその性質上、メッキ膜下より発泡が起こります。
これは膜下に有機質が残っている、またはサビにより空間ができ、加熱により膨張がおこることが原因と思われます。

そのため、どうしても「メッキ残し」が、ご希望の場合、通常の溶剤による焼付塗装になります。
粉体と違い、有機溶剤を使用しますので、樹脂コーティングとはいかず、強度が落ちるかもしれません。

それをご了解の上、塗装をしました。



完成です。



カラー :ブルーメタリック。
価格(フレーム、フォーク) :¥65000〜 税別 
※塗装のみの価格です。





見事にカラーがよみがえりました〜!
溶剤は日が当たる所と、そうでない場所では色落ちの速度が違うので、どこをターゲットにするかで変わってしまいます。オリジナルを再現する難しさですね。

ステッカーは持ち込みによるオリジナルを使用しました。



粉体塗装は熱処理による加熱で、通常のステッカーは使用できませんが、
溶剤焼付塗装では、可能です。
詳しくはお問い合わせください。


※古いステッカーは経年により接着性能や色が劣化している可能性があります。
そのため、使用をお断りする場合がございます。



※価格は予告無く変わる事がありますので、最新の情報をお問い合わせください。




Ukai






2012年1月15日日曜日

チェアースーキーとは・・

カドワキコーティングでは、車いすや医療機器などの塗装も承っています。
通常は日常で使用する車いすの塗装を承っていますが、なかには、このような 特殊な物も・・

「チェアースキー」

車いすユーザーのウィンタースポーツ。
長い年月をかけ、日本オリジナルとして、進化をしてきました。

去年のバンクーバー冬期オリンピックでは同時開催の障害者のオリンピック、「パラリンピック」にて、日本人選手が多く活躍していました。もちろゴールドメタリストも。




こちらは、2010年にカナダ、バンクーバーにて開催された冬期パラリンピックで
日本の選手が使用したモデルです。
(このカラーは特別記念で製作しました。NHKでも放送されましたよ)

 

左が狩野明選手で、右が森井大輝選手。
彼らの使用するチェアースキーもカドワキコーティングパウダーコーティングされました。




女子代表の大日向選手のフレームは白ベースにオレンジのHRステッカーでグラフィックされています。




若手有望の鈴木猛史はキャンディーレッドで鮮やかなフレームです。



チェアースキーのメーカーは日進医療器株式会社です。詳しい内容はこちらご覧なれます。



次回のオリンピックも頑張ってください。

写真は森井大輝選手です。ブログはこちらから→http://taikiski.exblog.jp/





UKAI

2012年1月14日土曜日

MOULTON UNION JACK special

光風輪業様より、MOULTON PASHLEY APB-8の塗装依頼を頂きました。
光風さんはMOULTONのカスタムで有名ですが、2010年に代官山ヒルサイドテラスでMOULTON展をプロデュースしたのは記憶に新しいです。
















今回は以前、「that's Moulton」で紹介された、カドワキコーティングでカスタムコーティングによる、クラシックで高級感のある仕上がり「UNION JACK」の特別注文です。 






完成です。



バラバラな感じで、すいません・・


 カラー : ブラック+クリア
白ライン(タックオフ)
赤ライン(HRステッカー)

ヘッドマークプレートはオリジナルを再利用しています。


 「Alex Moulton DESIGN」のロゴも再生しました。
カラー :ゴールド+赤
シートポストは凹の抜き文字による「MOULTON」ロゴの表現。














価格:¥138000(消費税別)
※価格は予告無く変更しますので、最新の価格情報を、お問い合わせください。

こちらも完成が楽しみです。完成したら、また紹介しますので、お楽しみに〜!!


Ukai















2012年1月12日木曜日

WildCat〜MTBレジェンド

「ワイルドキャット」というショップをご存知でしょうか?
世田谷にあった、自転車ショップです。
80年代、BMXを中心としたアメリカンバイクカルチャーの聖地?です。
また、MTBの文化もいち早く取り入れたショップと記憶していますが、自分も何度かお世話になりました。
もうそのショップはありませんが、その当時販売されたMTBは記憶に残っています。

先日、こんなフレームの依頼を頂きました。

「ワイルドキャットオリジナルMTBフレームのレストア」

ここで問題になるのは、オリジナルのステッカーです。
もちろん、どこを問い合わせても、在庫はありません。

そこで、考古物発掘的、再生作業です。

ステッカーに記載されている、ロゴを各方面に問い合わせ、そのロゴを再生していきますが、「記憶」の中からなので、当時の話を始めると、逆に、それで盛り上がってしまい、収集がつかないことも・・

それでも各方面のご協力をいただき、完成しました。





カラー:RAL6019+ブルーパール+クリアー(クラス3)
¥43000(税別、送料別)

オリジナルステッカー再生
¥15000〜¥25000(税別、送料別)
※ステッカーのみの販売はしておりません。また、オリジナル再生のみとさせて頂きます。




※価格は予告なく変更しますので、最新の情報をお問い合わせください。


UKAI

2012年1月6日金曜日

LITESPEED チタンフレーム ARCHON

広島のサイクルショップ、PROGRESSさんよりチタン溶接が美しいLITESPEED ARCHONロードフレームの塗装依頼をいただきました。



なにかと、こだわリの感じる指示書をいただきました。これはなかなか手強そうです。

こちらにて、ロゴデータの作成と、指示書をもとにデザイン画を作成します。


チタンは基本的に素材が美しいので、その素地感を残しながら、「塗り分け」と言う仕様です。

ここで問題になるのは、オリジナルがヘアライン(表面に細かい筋が入っている)なのでそれを生かすにはブラストがかけられません。ブラストをかけるとそのヘアラインは消えてしまい、ザラザラの表面になります。この図で黒になる部分以外には、その処理ができないので、お客様ご了解の下、脱脂のみで施工しました。基本的にブラスト肌にならないと塗膜の密着力が落ちます。


完成です!










ロゴは全てタックオフです。
これは他に類を見ない仕様になりました。
単にステッカーによる見た目チューンだけでなく、素材の質感も見え、さらに粉体塗装による、エンボス感もあり独特な仕上がりになります。

ロゴの価格はこちらを参照してください。→ Price List

今回のように数箇所、複合する場合はセット価格もありますので、お問い合わせください。


フレームカラーは、ブラックベースにシルバーパールのエフェクターを加えました。

参考価格:クラス3:リジットフレーム                   ¥48000

各部塗り分けとタックオフ セット価格(参考価格)¥35000〜

詳細はデザインにより変わりますので、詳しい価格はデザイン図を送っていただき、都度お見積もりをしますので、お気軽にお問い合わせください。



Ukai